悪性腫瘍と良性腫瘍の違い

悪性腫瘍と良性腫瘍、どちらも医学的には「腫瘍」と呼ばれますが、その区分が良性と悪性では取扱い方法が大きく異なってきます。

腫瘍が良性か悪性かは、医師などの専門知識を持っている人にしか判別が付きにくいものです。
一般の人が身体にできた異常=良性腫瘍に対する恐怖や心配などを増幅させたり、悪性腫瘍にも関わらずそのまま放置したため範囲が拡大、他の部位への転移が起きたりと治療に要する工数と時間、また費用を増大させてしまうケースもあります。

腫瘍についてある程度知識を持っておくことで、無知による弊害をカバーできるでしょう。
今回は悪性腫瘍と良性腫瘍の違いについてご紹介したいと思います。

▼悪性腫瘍の特徴
・腫瘍が急速に大きくなる
・リンパ節や他の臓器に転移する
・身体機能を低下させ、罹患した人を死亡させる
・腫瘍が硬い(ことが多い)
・腫瘍の周りに明確な境界が無い
・他の細胞や組織への浸潤性がある

▼良性腫瘍の特徴
・腫瘍が大きくなるペースが遅い
・他の部位に転移しない
・治療しなくても患者が死亡することは稀
・腫瘍が柔らかい(ことが多い)
・腫瘍がカプセルに包まれたように境界がある
・他の部分が腫瘍化することは稀

以上が2つの腫瘍についての大まかな違いです。

なんだ、わかりやすい特徴があるじゃないか、と思われた方もいるかもしれません。
しかし、よく読むと分かるのですが、素人では判別がつかないか、「死ぬまで」腫瘍が原因で死んだかどうかわからないのです。

だから腫瘍に対して人々は警戒するんですね。
それに悪性腫瘍の場合、良性の腫瘍と同様に、部位によっては自覚症状が全くなく、治療も不可能な状態になってやっと病院で検査を受けて発覚した、なんて場合も良くあるのです。

体重の急激な減少、疲労感、貧血、臓器ごとの症状が、進行した悪性腫瘍の症状です。

悪性腫瘍と良性腫瘍の違いはお分かりいただけたでしょうか。

最後にひとつ、良性腫瘍と言えども、その発生した部位によって治療ができず、医学的にではなく臨床的には「悪性」と判断される点に注意が必要です。

その部位とは頭にできた場合です。脳の血管や頭蓋骨内部にできた腫瘍はたとえ良性であっても患者の命に大きくかかわります。ただ頭の腫瘍の場合、初期の段階でも頭痛や吐き気などの自覚症状が出るケースが多く、異常を感じたらすぐに病院に行った方が良いかもしれませんね。

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