一度でもがんになったら、がん保険には入れないのか?

保険は、あるかもしれないリスクに備えるためのものですから、すでに起こってしまったことに対して、あとから保険に入るというわけにはいきません。がん保険の場合、がんになってしまってから、がん保険に入るというわけにはいかないわけです。

とはいえ、実際にがんになってしまったことで、がんに備えておくことの大事さを痛感した……ということもあるでしょう。そんな人が、がんの治療を終えたあとに、再びがんにかかってしまったときのために、がん保険に入ることはできるでしょうか?

これは、結論から言うと、入れる可能性がある保険はあるが、いろいろと制限があります。

保険会社によって規定があり、商品ごとの違いもあります。一度がんを経験した人は、残念ながらもう加入できない保険もあるのです。しかしまったく諦める必要もありません。最近、テレビCMなどで持病のある人でも入れる保険のことを見聞きした人もいるのではないでしょうか。保険は、加入希望者を審査して、健康上の問題をチェックするものですが、最近は「引受緩和型」と呼ばれる、審査基準をゆるくした商品も出てきています。

同様に、がんを経験した人でも入れる、あるいは、そういった人向けにつくられた商品も登場しているのです。参考とさせていただいた媒体:がん保険の教科書

がん経験者でも入れる可能性のある医療保険・がん保険

がんの経験者でも入れる可能性がある保険の、代表的なものをいくつか紹介しましょう。

保険会社・商品名 保険種類 特徴・保障内容 おもな条件など
アフラック 優しい保険EVER 医療保険 入院給付金、手術給付金、放射線治療給付金、通院給付金。 契約日から1年以内は保険金額が半額。 最後に治療を受けてから5年以上経っていること。
エース保険 まかせて安心医療保険 医療保険 疾病入院保険金、災害入院保険金、手術保険金、無事故戻し金、損害賠償保険金など。 病気の補償は加入後91日目以降に発病したものに限る。 既往症については、補償開始日から2年間、治療などをしていない場合に限り対象。
アメリカンホーム みんなのほすピタる引受緩和型ガン保険 がん保険 入院保険金、手術保険金、退院療養一時金、通院療養保険金。※加入後1年以内は保険金額が50% 過去2年以内にガンの診断、入院、手術を受けていないこと
セコム損保 自由診療保険メディコムワン がん保険 入院保険金、外来保険金 乳がん経験の女性向け

早期の販売停止に注意。

アフラックにはかつて「優しいがん保険」という商品が、アメリカンホームには「ザ・大人の医療保険」という商品がありました。これらはいずれも、今は販売停止となっている商品です。

「ザ・大人の医療保険」は、がんの治療中でも加入できる可能性があるという内容でした。 保険という商品は、保険会社が損をしないように、統計などをもとに微妙なバランスのうえに成り立っています。こうした商品は、一般の生命保険などと加えて、リスクを大きくとっていますので、加入者の状況などに応じて、早期に販売停止になってしまうこともあるようです。 特に、良い内容で人気の保険は、加入者が殺到してしまって早く停止になりやすいということがあります。

一般の保険でも、あきらめなければ入れることも

引受緩和型でない保険でも、可能性がゼロとは限りません。結局のところ、保険とは、加入者と保険会社との契約なので、保険会社がいいと言えばいいのです。保険会社と個別に交渉して、一般のがん保険に加入できたというがん経験者もいます。逆に、商品で定められている「完治してから○年以上」の条件を満たしていても入れないこともあるのです。

経験者が医療保険・がん保険に入りたいと言うと、「部位不担保」を提案されることがあります。これは特定の部位だけ保障の対象から外す形で契約するというものです。たとえば「胃」を部位不担保にした医療保険は、胃潰瘍や胃がんのときは保険金が出ないというものです。胃がんを経験した人が、それを理由にまったく保険に入れないよりは、部位不担保でも契約できたことで、胃以外の病気なら保障を受けられます。

契約にあたっては、医師の診断書が必要になることが多いです。そのとき、診断書の書き方によって保険会社の判断が左右されることもありますから、医師によく相談しておくと良いと思います。

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